「ピルを服用すると性欲が減る」「せっかくピルを飲んでるのに、セックスが苦痛になった」という方がいます。
当サイトに掲載しているクチコミや感想からも、性欲減退や濡れなくなることで悩んでいる方が見られました。
Contents
ピルを服用して性欲が減ったという感想・クチコミ
どうして性欲が減少するの？
低用量ピルを飲む理由は人によって様々ですが、パートナーとの性行為を楽しみたいという理由の人も多いでしょう。
しかし、せっかく服用しているのに「セックスが苦痛になった」「感じなくなった」となったら、とても残念ですよね。
実は、低用量ピルで性欲が減退する理由ははっきりと分かっていないのです。
先述した感想のように、性欲減退を感じる方は多いのですが、それに対する対処やメカニズムについて研究が進んでいないのは、「女性なのに性欲が減ったなんて口に出せない」「そんなことお医者様にも周りの人にも相談できない」と口を閉ざしてしまう方が多いからかもしれません。
「ピルの女性ホルモン量」「服用中の妊娠している状態」が関係？
性欲が減少する理由として考えられる事に、特にピルの中でも一相性ピルは、常に一定の量で女性ホルモンが体内を循環するので、体内のホルモン量の増減がなくなって性欲が減ったように感じるということが挙げられます。
また、ピル服用中、脳や子宮は女性ホルモンにより「妊娠している状態」と判断しているため、性欲が減ってしまうのがもう1つの理由として考えられます。
しかし、誰でも性欲が減少したと感じるわけではなく個人差があり、ピルを飲んでいても性欲や感度に変化が起きない人もいます。
性欲減退を感じたら試して欲しい5つの対処法
低用量ピルを服用することで起こる「性欲減退」や「感度の低下」で悩んでいる方のために、5つの対処法を以下にまとめました。
対処1：ピルを変えてみる
低用量ピルには様々な種類があります。
ピルには黄体ホルモン（プロゲストーゲン）と卵胞ホルモン（エストロゲン）が配合されていますが、この「黄体ホルモン」の成分に、各種違いがあります。
ピルには相性がある、といわれるのはそのためです。
ピルの服用で「性欲減退」を感じ、お医者様に相談した際、薦められることが多いのは「トリキュラー」です。
なぜ、トリキュラーが薦められるのかというと、トリキュラーの黄体ホルモンの「レボノルゲストレル」に理由があります。
「レボノルゲストレル」には弱い男性ホルモン様作用（アンドロゲン作用）があります。
「マーベロン」や「ヤーズ」で性欲が減少したと感じられる方は、男性ホルモン様作用がある「トリキュラー」に変更すると改善するかもしれません。
また、トリキュラーは「3相性ピル」に分類されます。
これは、黄体ホルモン量が21錠の中で段階的に増えていくことを現しており、女性の自然な状態でのホルモン分泌と近い形となっています。
ピルによる性欲減退を感じる理由の1つに、体内のホルモン量の増減がなくなって性欲が減ったように感じる、というものがありましたが、3相性ピルにすることで、性欲が戻ったように感じるかもしれません。
対処2：パートナーと話し合う
セックスを消極的な気持ちで行うことで、精神的にも身体的にも苦痛を感じ始めたり、分泌液の減少によって女性器が裂傷することもあります。
パートナーとの良好な関係を保つためにも、自分は今、性欲が落ちていること、そしてそれはパートナーのせいではないということを伝えてみましょう。
そして、セックスが楽しくなるような工夫を2人で考えてみるのも1つの方法です。
分泌液の減少による性交痛は、挿入前の前戯に時間をかけてもらう様お願いする事で、分泌液が増え、苦痛を感じなくなる場合があります。
また、女性の心と体はとても繊細です。
パートナーの協力やロマンチックなムードを作ることで気持ちや感度が高まる場合もあります。
パートナーも相手が喜ぶと嬉しいもの。
「相談することがなんだか恥ずかしい」と遠慮せず、思い切って自分の気持ちや状態を伝える事で、より2人の関係性が深まるきっかけになるかもしれません。
パートナーとのムードを高めるために試して欲しいこと
- 手をつないだり、目と目をきちんと合わせてキスをするなど、スキンシップを丁寧に行う
- 付き合い始めた頃の話をするのも効果的。昔の気持ちを思い出して優しくリラックスした気持ちに
- 催淫効果があるといわれるアロマを使ってみる（詳しくはこちら）
- いつも自宅の場合は場所を変えてみる。ホテルを利用してみたり、自宅でも部屋を変えてみるなど
対処3：潤滑ゼリーを使用する
パートナーに協力をお願いしても、分泌液が足りず、性行為時に痛みを感じる場合があります。
そういう時は、潤滑ゼリーを使用することで性交痛が改善することがあります。
性交痛は女性の4人に1人が悩んでいるというデータがあり、一般的な悩みですが、実際に潤滑ゼリーを使用するとなると、「そういうのを使うのって恥ずかしい」「なんといって切り出したらいいのかわからない」と抵抗を感じる方が多く見られます。
2人で話し合って使用するのが一番スムーズですが、使用を切り出すことに抵抗がある方は、パートナーに知られずに使用できるタイプもありますので、そちらを試してみてはいかがでしょうか。
リューブゼリー デリケートイン
事前に知られずに塗布したいという要望に応えた潤滑ゼリー。
１回分がパッケージされており、携帯にも便利なサイズ。手を汚さず事前に塗布できるのも便利です。先端部分が丸い形状となっており、女性のデリケートな部分を傷つけずに注入できます。
【商品データ】
リューブゼリー デリケートイン
価格：748円～
メーカー：ジェクス
販売ページはこちら
ウェットトラストゴールド
タンポンのように使用できる注射器型。膣の奥まで注入できます。
タンポンのようなアプリケータータイプの潤滑ゼリー。女性のデリケートな部分を傷つけずに膣の奥に注入できます。
【商品データ】
ウエットトラストジャパン ウェットトラストゴールド
価格：1656円～
メーカー：ハナミスイ
販売ページはこちら
対処4：女性用バイアグラを服用してみる
「バイアグラ」という男性用の医薬品をご存知の方は多いと思いますが、女性用にも開発されていることはあまり知られていません。
「バイアグラ」は男性の不感症や性的興奮障害を改善するための薬ですが、女性用も同じ成分で開発されており、不感症を改善する効果が期待できます。
バイアグラの有効成分は「シルデナフィル」ですが、これを服用すると血管の拡張、血流の改善がみられ、女性器周辺の血流が増加します。
これにより女性器周辺がリラックスした状態になり性的刺激を受けやすくなる作用があります。
女性用バイアグラ「ラブグラ」
血管に作用する薬剤ですので、服用できない、あるいは注意して服用する必要のある方がいます
ラブグラは、不感症や性的興奮障害を改善するための医薬品です。
人によって効果の発現に差がありますので、初めて使用する方は、1/4の25mg、あるいは半分の50mgから開始すると良いでしょう。効果や副作用を見ながら増量していくことをお奨めします。
【商品データ】
ラブグラ
価格：1358円～
メーカー：Ajanta Pharma (アジャンタ・ファーマ)
販売ページはこちら
対処5：性交痛が解消しないときは、感染症や婦人科疾患を疑ってみる
気持ちが盛り上がらない、濡れなくて物理的に苦痛という原因以外で、性交痛が解消されない時は膣の炎症や、何らかの病気である可能性があります。
膣の入り口付近で痛む場合は、カンジダ膣炎、細菌性膣炎が原因かもしれません。
また、膣の奥や、子宮、卵巣が痛む場合は、子宮内膜症や子宮筋腫、卵巣嚢腫・子宮腺筋症などの病気が疑われます。
子宮内膜症や子宮筋腫、子宮腺筋症は、性交痛だけでなく、月経痛が重くなるなどの症状を伴うことがあります。
心当たりがある方は、早めに婦人科で診てもらうと安心です。
