低容量ピル・アフターピルの購入・処方・避妊についてまとめました

ピルを飲んではいけない人って?

ピルは安全な薬ですが、服用してはいけない人(禁忌)や、注意が必要な人がいます。 下記項目に該当する人は医師に相談してみましょう。

ピルを服用してはいけない人

  • 35歳以上で1日15本以上タバコを吸う人
  • 乳癌、子宮頚癌、子宮体癌にかかっている人
  • 原因不明の性器出血がある人
  • 前兆(閃輝暗点・星型閃光等)をともなう片頭痛のある人
  • 血栓症を患ったことがある人
  • 血液が固まりやすい体質の人
  • 4週間以内に手術を予定している人や術後2週間以内の人
  • 重篤な肝障害や肝腫瘍がある人
  • 高血圧の人
  • 産後4週間以内の人
  • 妊娠中または授乳中の人
低用量経口避妊薬の使用に関するガイドライン
引用元:http://www.jsognh.jp/common/files/society/guide_line.pdf

服用が禁じられる理由として大きいのは「エストロゲン」の作用のため

ピルに含まれる女性ホルモン「エストロゲン」は血液を固まりやすくする作用(血栓を作る作用)があります。 なので、血栓症や脳血管障害、冠動脈疾患などの病気にかかったことがある人は飲んではいけないことになります。
上記に加え、手術を控えている人や、手術直後の人、出産後の人や長期安静の人も血が固まりやすくなるので、服用できません。
また、乳癌、子宮頚がんの人も服用できません。
なぜなら乳がんの60~70%は、エストロゲンの影響を受けているとされているからです。
エストロゲンが乳がん細胞のエストロゲン受容体と結びつくことで、がん細胞が増えるといわれています。
また、子宮頸がんですが因果関係はまだはっきりとされていませんが、ピルの服用期間が長いほど、子宮頸がんのリスクは高くなることがわかっています。
特に、ピルを10年間内服すると子宮頸がんのリスクは2倍になると言われています。

低用量ピルを5年間にわたって内服するとそのリスクがわずかに増加し、10年間内服すると子宮頸がんのリスクは2倍になるといわれています。
産婦人科医 土居 美佐(霞ヶ関土居美佐クリニック院長)
引用元:http://kenko-pita.com/low-dose-pill-cancer

ピルの服用を注意したほうが良い人

下記に該当する人も副作用やがんなどのリスクが高くなるので、お医者様に相談して処方してもらいましょう。

  • 40歳以上の人
  • 太っている人
  • 家族に血栓症にかかったことがある人がいる人
  • 軽い高血圧の人。
  • 糖尿病またはその疑いのある人
  • 心臓、腎臓の病気がある。または以前わずらったことがある
  • 重篤、軽微に関わらず肝障害を患っている人。または肝腫瘍がある人
  • 家族に乳がんを患ったことがある人

重要なのは定期的な検査や検診

いかがでしたでしょうか?
ピルの服用の禁忌に該当する方、また注意したほうが良い人に該当する方、どちらも一度クリニックに相談される事をおすすめします。
程度や場合によっては服用が認められることがあります。
また、ピルの服用有無に関わらず「子宮頸がん」や「乳がん」は罹患率の高いがんです。
定期的にがん検診を行い、職場や自治体で行われる健康診断にも積極的に参加し、自分の身体の健康状態を把握しておくと良いでしょう。

-ピルの処方