低容量ピル・アフターピルの購入・処方・避妊についてまとめました

どうしてピルを飲むと避妊できるの?

低用量ピルには高い避妊効果があることを知っている人は多いと思われますが、
なぜ、服用すると妊娠しなくなるのか、そのメカニズムについてきちんと理解している人は少ないのではないでしょうか?
このページでは、なぜ低用量ピルを服用すると避妊できるのかを解説します。

妊娠を防ぐ「3つの働き」

低用量ピルには2種類の女性ホルモン「プロゲストーゲン」「エストロゲン」が含まれています。
ホルモンが体内を巡る事で次の3つの働きが起こります。
【1】排卵がストップする
【2】受精卵が着床しにくくなる
【3】子宮内への精子の侵入を防ぐ

【1】排卵がストップする

低用量ピルは、妊娠すると排卵が起きなくなる原理を利用して開発されました。
排卵は、脳の視床下部や下垂体、卵巣等が相互に影響しあって分泌されるホルモンによってコントロールされています。
ピルを服用すると、ピルに含まれる2種類の女性ホルモン(プロゲストーゲン・エストロゲン)が血液中を循環し、脳の視床下部と下垂体がそれを感知します。
視床下部と下垂体はその2つの女性ホルモンがあることで、体が妊娠しているものと判断します。そして、通常ですと卵巣を刺激して排卵を促すところを、その働きをストップします。
排卵が行われなければ、受精は成立しません。

【2】受精卵が着床しにくくなる

通常、卵巣から出る女性ホルモンの働きで、子宮内膜は妊娠に備え、少しずつ厚くなります。
ところが、ピルを服用すると、脳がピルに含まれる卵巣ホルモンを察知し、卵巣ホルモンが十分に出ていると判断します。
そうすると、卵巣ホルモンは分泌されなくなり、子宮内膜は厚くなりません。
もし、万一排卵が起きてしまった場合でも、受精卵が子宮に着床しにくい状態となっているため、妊娠を防げるのです。

【3】子宮内への精子の侵入を防ぐ

子宮頚管(子宮の入り口)では、ピルに含まれる「プロゲストーゲン」により、子宮頚管から出る粘液の粘性が高められ、
精子が子宮内へ入りにくくなります。
精子が子宮内へ入らなければ、妊娠は成立しません。

以上、3つの働きによって、ピルの避妊効果は確実性の高いものとなっています。

-ピルの処方